うお座の由来川に飛びこんだ女神と子
うお座は、怪物テュポンから逃げて川に飛びこんだ女神と幼い子を、2 匹の魚が背に乗せて助けた話と結びついています。
『祭暦』の話
ゼウスが天を守って戦っていたころ、オウィディウスが「ディオネ」と呼ぶ女神(訳注はウェヌスのこととする)は恐ろしいテュポンから逃げ、幼いクピドを連れてエウフラテス川のほとりに来ました。〔祭暦 2.457–462〕
岸はポプラと葦におおわれ、柳が身をかくしてくれそうでした。風で森がざわめくと、女神は敵が来たと思って青ざめ、子を胸に抱いて「ニンフたち、2 人の神を助けて」と言い、川に飛びこみます。2 匹の魚が 2 人を背に支え、そのお礼に星座になりました。〔祭暦 2.462–472〕
このためシリアの人々は魚を食卓にのせない、とオウィディウスは書いています。〔祭暦 2.473–474〕
2 匹をつなぐ鎖
アラトスは、2 匹の尾からそれぞれ鎖のようなものがのび、1 つの大きな星で結ばれていると書きます。その星を「尾の結び目」と呼びました。〔パイノメナ 239–247〕
星空で見る
星の並びと見ごろは星座図鑑に、話は原典の英訳に、と分けて置いています。
出てくる人と神
名前を押すと、系図でその親と子をたどれます。
原典: ヘシオドス・アポロドーロス・オウィディウス・アラトスの著作権の切れた英訳(版と訳者は下の「原典と版」)。最終確認日 2026-10-02。言い伝えは本によって違います。このページは、下の版で確かめられたことだけを書いた要約です。
原典と版
- オウィディウス『祭暦』: Henry T. Riley 訳 “The Fasti, Tristia, Pontic Epistles, Ibis, and Halieuticon of Ovid”(H. G. Bohn, 1851)。行はラテン語原文の行。Internet Archive(1851 年版のスキャン)
- アラトス『パイノメナ』: A. W. Mair・G. R. Mair 訳 “Callimachus, Lycophron, Aratus”(Loeb Classical Library 129, 1921)。Theoi Classical Texts Library(Mair 訳の本文)
最終確認日 2026-10-02。