ふたご座の由来カストルとポリュデウケス
ふたご座は、レダの息子カストルとポリュデウケスの兄弟とされます。2 人が不死を分け合った話を、オウィディウスとアポロドーロスが伝えています。
レダの子どもたち
アポロドーロスによると、ゼウスは白鳥の姿でレダと交わり、同じ夜に夫テュンダレオスも交わりました。レダはゼウスの子ポリュデウケスとヘレネ、テュンダレオスの子カストルとクリュタイムネストラを産みます。〔ビブリオテーケー 3.10.7〕
カストルは戦いの術に、ポリュデウケスは拳の勝負にすぐれ、2 人は「ディオスクロイ(ゼウスの息子たち)」と呼ばれました。〔ビブリオテーケー 3.11.2〕
1 日おきに
2 人はいとこのイダスとリュンケウスと、奪った牛の分け方で争います。目のよいリュンケウスがカストルを見つけ、イダスが殺しました。ポリュデウケスはリュンケウスを槍で倒しましたが、石で打たれて気を失います。ゼウスはイダスを雷で打ち、ポリュデウケスを天へ上げました。〔ビブリオテーケー 3.11.2〕
ポリュデウケスは兄が死んでいるのに不死は受けないと言い、ゼウスは 2 人が 1 日おきに神々の中と人の中にいることを許しました。〔ビブリオテーケー 3.11.2〕
『祭暦』の話
『祭暦』では、争いのもとはレウキッポスの 2 人の娘で、イダスとリュンケウスの婚約者でした。カストルはリュンケウスの剣で胸を刺され、ポリュデウケスはリュンケウスの首を槍で突きます。〔祭暦 5.697–712〕
天が開かれたとき、ポリュデウケスは「わたしだけにくださる天を 2 人で分けてください。半分のほうが全部よりありがたい」と願いました。2 人が交代で居場所を替えることで兄はあがなわれ、2 人はゆれる船の役に立つ星座になった、と書きます。〔祭暦 5.713–720〕
ふたご座の明るい 2 つの星は、カストルとポルックス(ポリュデウケスのラテン語の名)と呼ばれます。
星空で見る
星の並びと見ごろは星座図鑑に、話は原典の英訳に、と分けて置いています。
出てくる人と神
名前を押すと、系図でその親と子をたどれます。
原典: ヘシオドス・アポロドーロス・オウィディウス・アラトスの著作権の切れた英訳(版と訳者は下の「原典と版」)。最終確認日 2026-10-02。言い伝えは本によって違います。このページは、下の版で確かめられたことだけを書いた要約です。
原典と版
- アポロドーロス『ビブリオテーケー』: Sir James George Frazer 訳 “Apollodorus, The Library”(Loeb Classical Library 121・122, 1921)。「E」は摘要。Theoi Classical Texts Library(Frazer 訳の本文)
- オウィディウス『祭暦』: Henry T. Riley 訳 “The Fasti, Tristia, Pontic Epistles, Ibis, and Halieuticon of Ovid”(H. G. Bohn, 1851)。行はラテン語原文の行。Internet Archive(1851 年版のスキャン)
最終確認日 2026-10-02。